インタビュー一覧

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著者インタビュー


『「睡眠品質」革命』

内田 直・高岡本州 著

人は睡眠をとることで心身ともに疲れを癒し、明日への活力を養う。しかし、現代の7割以上の人が、現在の睡眠に満足していないというのだ。眠りが変わるだけで、脳にも体にも、心にも変化が現われると精神科医の内田直氏は言う。早稲田大学で教鞭もとる精神科医の内田直氏と、「寝返り」のしやすい寝具として多くのメディアから注目を集めている『エアウィ―ヴ』の高岡本州会長が、睡眠の質について科学的に分析し著した書籍、『「睡眠品質」革命』が発売された。
今回は著者である内田直教授と、高岡本州会長、二人の著者にお話を伺った。


――まず、書籍を出版した経緯についてお聞かせください。

内田直氏(以下、内田) 「日本人は働きすぎだ」というのは、よく聞く話ですが、それを裏付けるように、世界基準でみても日本人の睡眠時間は少ないとされています。
ハードなスケジュールの中でさまざまなストレスを抱えながら仕事をしなければならないビジネスパーソンにとって、重要とされるのが「休み方」、すなわち「睡眠」です。
私は精神科医をしており、これまで睡眠やメンタルヘルスについての研究を行なってきました。そこで、最新の研究でわかってきた科学的知見に基づく「睡眠」のメカニズムを皆さんに正しくお伝えし、日々の睡眠の質を少しでも向上していただけたらと思い、今回執筆にあたりました。

――前半では、「睡眠」と「寝返り」の重要な関係性について、わかりやすく解説されています。

内田 これまで、寝心地が良いとされてきた低反発のふかふかのベッドでは、真の安眠が得られないということが、最近の研究でわかってきました。
成人は一晩でおよそ二〇~三〇回の寝返りを打つと言われていますが、低反発の柔らかいベッドでは「寝返り」をするとき体に負荷がかかります。「寝返り」によって、深い眠りが阻害されてしまうのです。
このように「寝返り」のしやすい環境は、睡眠効率に大きな影響を与えます。そこで重要なポイントとなってくるのが、「寝返りのしやすい寝具」というわけです。

――後半では、快眠を得るための寝具として注目を集める『エアウィ―ヴ』について、語られていますね。

高岡本州氏(以下、高岡) はい。内田先生のおっしゃるように、質の高い睡眠と「寝返り」には、大きな結びつきがありました。後半では、「寝返り」のしやすい寝具として多くのメディアからご注目いただいている、私ども『エアウィーヴ』の研究の成果とそのメカニズムについて集約しています。また、一口に「快眠」といっても、ぐっすり眠れたかどうかには個人差があり、それは体調や心理的状況、眠る環境によっても左右されます。その効果を“見える化”するため、内田先生とタッグを組みました。本書では「寝返りのしやすさ」にこだわった商品開発に奮闘する様子も描かれています。

――快適な睡眠を支える『エアウィーヴ』は、世界で活躍するトップアスリートの方たちにも愛用されているのですね。

高岡 フィギュアスケートの浅田真央さんをはじめ、テニスの錦織圭選手や、スキージャンプの髙梨沙羅さんにもご愛用いただいております。北京五輪では、競泳の北島康介選手からの要望で、持ち運べるエアウィーヴを開発いたしました。
アスリートや日常的に自分の体と向き合っている人は、眠りの変化にも非常に敏感です。そんなアスリートたちの、大事な試合の前日に選ばれる寝具になりたいという思いから、研究や開発を重ねた結果、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャル寝具パートナーにも抜擢されました。

――最後に一言ずつ、読者の方へメッセージをお願いします。

内田 睡眠科学の領域では、まだまだ解明されていないことが多く、そのメカニズムを完全に理解することは難しいとされています。しかし、良質な睡眠はわたしたちにすっきりとした目覚めを与え、一日の始まりを豊かにします。また、反対に寝つきが悪く、ぐっすりと眠れなかった日の翌朝は、疲れもとれず、気分もさえません。あなたの明日が睡眠によって少しでも豊かになるよう、祈っております。

高岡 本書は、最新の研究からわかってきた睡眠のメカニズムについて、グラフや図表を交えながら詳しく解説しております。働くビジネスパーソンだけでなく、睡眠に悩むすべての人に読んでいただきたい一冊です。そしてこれからも、最高の眠りを提供することを通じて、世界中の人々の豊かな生活を実現したいと思っております。

ありがとうございました。

内田 直(うちだ・すなお)

1983年滋賀医科大学卒業後、東京医科歯科大学神経精神医学教室に入局し、臨床精神医学、睡眠医学の研究を始める。カリフォルニア大学デービス校精神科睡眠医学教室への留学、東京都精神医学総合研究所睡眠障害研究部門長・副参事研究員を経て、早稲田大学にて睡眠医学に関わる研究を行なう。また、すなおクリニック院長として、睡眠医療を行なう。著書に『好きになる睡眠医学』(講談社、2006年)、『快眠レシピ』(コナミデジタルエンタテインメント、2007年、共著)、『スポーツカウンセリング入門』(講談社、2011年)、『安眠の科学』(日刊工業新聞社、2013年)、監修に『イップス』(大修館書店、2017年)などがある。


高岡本州(たかおか・もとくに)

1983年名古屋大学工学部応用物理学科卒業し、1985年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。同年に日本高圧電気株式会社に入社。1987年6月にスタンフォード大学大学院に留学し、経済システム工学科修士課程修了。1998年5月に同社の代表取締役社長に就任(現任)。2004年11月に、株式会社中部化学機械製作所(現・株式会社エアウィーヴ)の代表取締役社長に就任、11月から会長職に就任し、現在に至る。


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