インタビュー一覧

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著者インタビュー


『サンダーテロ - 地を這い天空を駆ける悪魔が、熱帯夜の大都市を襲う』

伊藤眞義 氏

新刊紹介

31万9156発。これは1年の間に関東甲信越地方に落ちた雷の数だ(2008年度フランクリン・ジャパン調べ)。精緻にネットワークが張り巡らされた高度IT社会において、雷はもっとも身近で恐ろしい自然災害の1つである。雷防護のリーディングカンパニーである株式会社サンコーシヤの代表取締役であり、『サンダーテロ』の著者でもある伊藤眞義氏に、雷の脅威と実態について話をうかがった。


高度IT化された現代だからこそ我われは雷の脅威に晒されている

『サンダーテロ』とはショッキングなタイトルですね。

伊藤氏(以下、伊藤) 直訳すると「雷の恐怖」とでもいうのでしょうか。雷の恐ろしさは、その実態に反してあまり認識されておりませんので、このタイトルに違和感を覚える方もいらっしゃるでしょうね。
しかし、雷が日々の生活をおびやかす恐ろしい存在であることは紛れもない事実ですし、しかもその脅威は年々増しています。現代に生きる我われは、まさにサンダーテロと呼ぶべき状況に晒されているのです。

雷の脅威が年々増している、というのはどういうことでしょうか。

伊藤 まずは、雷の数自体が増加しているということが挙げられます。ゲリラ豪雨に代表されるように、地球温暖化などの影響で突発的な激しい豪雨、雷雨が頻繁に起こるようになりました。雷の数が増えれば、当然ながら被害も増えることとなります。また、少し前の時代より現代のほうが雷による被害がより深刻化しているということも見逃せないポイントではないでしょうか。

単純に雷の数が増えたというだけではなく、雷による被害そのものも深刻になっているということですか。

伊藤 ええ、そうです。高度IT化された現代において、各機器は小型化・省エネ化が進められ、ネットワークでつながれています。少ない電気で作動できるよう精密につくられた機器たちは、雷のように一瞬にして巨大なエネルギーが流れ込む事態に対して脆弱なのです。その上、ネットワークでつながれているため、1箇所に雷が落ちると広い範囲に影響が出てしまいかねません。


雷防御対策の必要性をより多くの人へと伝えたい

電車が止まったり、オール電化にした家電が一斉に使えなくなってしまったり、PC内のデータが飛んでしまったり……我われの生活を大きく脅かすわけですね。

伊藤 はい、社会インフラに関わる企業さまの間では既にこうした雷への危機意識は広がり、適切な対策もとられています。ですが、個々人のレベルでは残念ながら雷への防御対策はほとんど為されていないのが現実かと思います。

本書には雷の被害実例などが多く掲載されていますよね。それは「危機意識をもっていただきたい」というメッセージということでしょうか。

伊藤 そうですね、雷のメカニズムやその恐怖、そして雷被害に対する防御法をお伝えできればと考え、本書を執筆しました。私が代表取締役を務めるサンコーシヤは雷総合企業ですので、そういったメッセージを送る責任があるのではないか、と考えたのです。この一冊が皆さまの身や財産を守る一助となることを願ってやみません。

伊藤眞義(いとう・まさよし)

株式会社サンコーシヤ代表取締役
1956年 愛知県生まれ
1980年 株式会社山光社入社(現・株式会社サンコーシヤ)
1982年 財団法人日本生産性本部 米国ワシントン事務所 駐在員
1985年 サンダーバード大学(米国アリゾナ州)にて、国際経営学修士取得
帰国後、経営企画室長・営業本部長などを歴任
1990年 代表取締役社長就任

サンコーシヤとは?

昭和5年の創業以来、通信用保安装置・避雷管の設計・製造から、気象観測機器や光技術関連設備機器の設計・製造にいたるまで、時代のニーズに応じて事業の幅を広げてきた老舗企業。
特に雷害対策については世界でトップクラスのノウハウを保有。
また、雷・気象情報会社としてフランクリンジャパンを設立し、日本全国に雷観測網を設置して落雷情報の提供サービス業も行なっている。
観測から防護まで’雷’に関する世界で唯一の総合企業である。