インタビュー一覧

全80件中 1〜 30件を表示

著者インタビュー


『総理、増税よりも競り下げを!』

衆議院議員 村井宗明 氏

新刊紹介

日本の国家財政は破局的な危機を迎え、「増税」か「歳出削減」が求められている。苦しい生活をしている国民に、増税で負担を押し付けようとする政治家に、1億数千万人が冷ややかなまなざしを投げかけている。
そんな中で、「増税よりも先に、徹底した行政コスト改革をするべきだ」と拳を振り上げる政治家がいる。若き政治家・衆議院議員、村井宗明氏(富山1区選出・当選3回)だ。
彼が掲げる財源策「競り下げ」とは何なのか?英国・米国などで成功した政府調達の新手法について解説した本書「総理、増税よりも競り下げを!」について出版に至った経緯を村井氏に取材した。


英国・米国などで成功した「競り下げ」で歳出削減をすべき。

まずは、この本を出版しようと思ったきっかけを教えてください。

村井氏(以下、村井) 財政再建のためには「増税」しかない、と多くの政治家や財務省が言っています。しかし、不況でこんなにも苦しい思いをしている国民にだけ負担を押し付けていいのか?諸外国で実施している行政コスト改革などの歳出削減すらやっていないのに、日本は安易に「増税ありき」に流されようとしています。徹底的に行政コストの見直しをして、足りない分だけ増税するのが筋だと思います。

本書で掲げた「競り下げ」とは、何ですか。

村井 「競り下げ」とは、国の契約での自由競争を進め、行政コストを改善する方式です。入札者は、インターネットを用い、他の入札者の提案した最低価格を見ながら、一定時間の間に何回でも「より安い」入札を繰り返すことができます。この方式を日本にも導入することによって、今まで物資などを割高な「お役所価格」で購入していた行政が、民間企業並みの「民間価格」で物資調達することが可能になります。

どの程度の財源確保が見込めるとお考えですか。

村井 政府の調達費は年間12兆円です。その1割を下げることで1.2兆円を狙いたいと思っています。独法や公益法人からの支出も競り下げれば、さらに財源は捻出できます。さらに、競り下げに加えて、まとめ買いをするだけでもかなりの額を捻出できると考えています。例えばボールペン。今まで一本七十四円だったボールペンでも、まとめて買うと三十八円になったという結果があります。こういう事例はまだまだたくさんあります。

本で掲げた「脱・お役所価格」とは何ですか?

村井 同じ物を同じ量だけ購入しても、民間企業と行政では支払う金額が違います。民間企業では、徹底したコスト削減のため、定価から二割~三割は「値切る」ことが常識です。しかし、行政等では、値切り交渉をする慣習もシステムもありません。そのため、必死に値切る民間企業の「民間価格」より、行政等の「お役所価格」はどうしても高くなってしまうのです。その価格を民間並みの価格に下げるのが「脱・お役所価格」です。

とはいえ、業者などからの反対意見もありそうですね。

村井 たしかに、賛否は分かれます。当然、今まで契約していた公益法人を中心とする「お決まり業者」は、これまでどおりの方式で自分たちが仕事をとって、高い「お役所価格」を払ってもらう方が良いので、反対します。しかし、中小企業の関係者などからは、「実際に、ほとんどの中小企業は、国の仕事には参入できていない。いつも公益法人などの一部の「お決まり業者」ばかりが契約を取っている。競り下げなどの自由競争を進めれば、安くはなってしまうけど、私たちにも参入できるチャンスがあるのでいい」という意見もあります。

「競り下げ」方式について、はじめて知ったときのことを覚えていますか。

村井 これで日本の財政は救われる!そう思いました。そしてその興奮のまま、すでに「競り下げ」方式を導入していた英国に飛びました。英国財務省で話を聞いたりして、必死に実態を調査しました。そして「競り下げ」について深く学び、帰国の途についたあとも、その興奮が冷めることはありませんでした。日本でも、これを実行しなければならない!そんな熱い思いで燃えました。

「総理、増税よりも競り下げを!」というタイトルからも、村井先生の強い意気込みが伝わってきますね。

村井 不況の中、限界までコストに絞って経営している民間企業や、ギリギリまで家計を節約している主婦の皆さんに、増税で負担を押し付けていいのか?国のコスト意識がゆるいまま、今の支出を続けていていいのか!この財政的な危機を招いた私たち政治家の責任は、与野党を越えて深刻に受け止めなければなりません。真剣に、この国の経営を立て直さなければならない。それが、私たち国会議員に課せられた使命なのです。

最後に一言、メッセージをお願いします。

村井 書籍の中で述べたことですが、私たちは評論家ではない。私たちは政治家である。その違いは一つ、意見だけで終わらせるか、実際に実現させるかです。

村井宗明(むらい・むねあき)

衆議院議員(3期・富山1区選出)
1973年5月30日、富山市(旧大山町)生まれ。
AB型、双子座、妻と長女と長男の4人暮らし。
上滝小学校、上滝中学校、富山高校、同志社大学卒業。
民主党職員、NPO法人事務職長を経て、衆議院議員として3回当選。
特技は高校時代に空手、大学では少林寺拳法でともに全国大会に出場。


この内容で送信します。よろしいですか?