インタビュー一覧

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著者インタビュー


『与信管理奮闘日記 「会社の嘘」を見破る凄ワザ女子登場!』

リスクモンスター株式会社 代表取締役 藤本太一 氏

新刊紹介

「与信管理」という、一般的にはあまり馴染みのない業務にスポットライトをあてたビジネスエンターテイメント小説が登場した。
著者は与信管理サービスの提供や企業の信用力格付を行なっているリスクモンスターの藤本太一氏と川本聖人氏だ。両氏は「与信管理のいろはやその重要性を多くの人たちに知ってもらいたい」と思い、今回の執筆に踏み切ったという。
なぜ、与信管理が企業にとって必要不可欠なのか。なぜ、それを伝える手段に小説というスタイルを選んだのか。本書に込めた思いを藤本氏に伺った。


まず、「与信管理」とは何なのかを簡潔に教えてください。

藤本氏(以下、藤本) 与信管理というのは、取引相手の会社がどれくらい信用できるのかを見極めて「信用供与」を行ない「リスク管理」をすることを言います。つまり、収集分析した情報を元に「この企業と取引をしても大丈夫か」、「取引をするならば、どれくらいの金額までのどのような条件の取引まで許可するか」を判断して、自社のリスクを最小限に抑えられるよう管理するわけです。

与信管理を行なわないと、どのようなリスクがあるのでしょうか。

藤本 会社同士の取引では商品やサービスの提供と支払が同時に行なわれないことが多いので、その分リスクがつきものです。悪質な会社や資金繰りの苦しい客先と取引をした場合、商品を納入したのに代金をなかなか払ってもらえないなどということもままあります。
もちろん、与信管理をしたからといってリスクがゼロになるわけではありません。しかし、被害を受けにくくする、被害を受けた場合の損害額を最小限に抑えることはできます。貸し倒れや連鎖倒産といった最悪のシナリオを避けるためにも、企業にとって与信管理は必要不可欠な業務なのです。

その業務の重要性に反して、与信管理という言葉はあまり知られていないですよね。

藤本 そうなんです。会社経営者の方の中にも「うちぐらいの規模の会社には必要ないでしょ」などとおっしゃって、与信管理のなんたるかを理解されていない方が大勢いらっしゃいます。また、一流企業の社内でも与信管理部門は「よくわからないけれど、営業がとってきた案件に横槍を入れる面倒くさい部署」だと認識されていることが少なくありません。こうした認識不足が会社の危機を招きます。
ですから、私たちはできることならばすべてのビジネスパーソンが与信管理についてある程度の知識と理解をもっておくべきではないかと考えています。しかし、どれだけわかりやすくかみ砕いた与信管理入門書をつくったとしても、与信管理にまったく興味をもっていない方の手には渡らないでしょう。

だから小説というスタイルを選んだ、ということですか。

藤本  はい。「与信管理ってなに?」という方たちにも本を手にとってもらうにはどうしたらいいか、楽しみながら与信管理についての理解を深めていただくにはどうしたらいいかと逡巡した結果、与信管理の仕事に携わる人たちを主役にしたエンターテイメント小説を書こうということになりました。
手探りをしながらの執筆でしたが、リスクモンスターの会員企業の皆さまに与信管理の現場でありがちな日常ネタや体験談を教えていただきながら、登場人物たちに徐々に命を吹き込んでいく作業は苦しいながらも非常にやりがいのある楽しいものでした。
たくさんの現場情報とインスピレーションを与えてくださった会員企業の皆さまには本当に感謝のひとことです。

では、最後に読者の皆さまに一言メッセージをお願いします。

藤本 タイトルには「凄ワザ女子」などと入れましたが、ヒロインの千遥は決して万能のスーパーウーマンではありません。恋愛でも仕事でも悩みは尽きず、ときには大きな失敗もしてしまいます。しかし、彼女はくじけっぱなしではいません。立ちはだかる難問にひたむきに立ち向かっていきます。
与信管理の現場で千遥たちはどのようなトラブルに遭遇し、どのように問題を解決していくのでしょうか。専門用語などの予備知識なしで読んでいただけますので、どうぞ気楽な気持ちで与信管理の世界をのぞいてみてください。
千遥たちの活躍を通して、少しでも与信管理に興味と理解をもっていただけたなら、こんんなに嬉しいことはありません。