インタビュー一覧

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著者インタビュー


『ゆめのちから 食の未来を変えるパン』

敷島製パン株式会社 代表取締役社長 盛田淳夫 氏

新刊紹介

『超熟』のヒットから17年。
『Pasco』ブランドで知られ、他社にないブランド力で躍進を続ける敷島製パンが、次に挑んだのは国産小麦100%のパンづくりだった。
小麦生産農家や研究者らと手を取り合い、国産小麦でつくったパンの商品化にこぎつけた敷島製パン流ものづくりの本質はどこにあったのか。『ゆめちから入り食パン』商品化までの舞台裏に迫った書籍『ゆめのちから』(敷島製パン株式会社 代表取締役社長 盛田淳夫・著)について、本書制作の経緯とそこに懸ける想いを著者の盛田淳夫氏に伺った。


まずは出版に至った経緯について教えてください。

盛田淳夫(以下、盛田) 「食糧難の解決が創業の第一義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する」。
これは、創業者・盛田善平の言葉です。社長就任して以来、去来した想いもそれと同じ、「国産小麦によるパンづくりを通じて、食料自給率の向上に貢献したい」というものでした。
「国産小麦100%のパンづくり」にかける私自身の想い、敷島製パンが企業として大切にしてきたこと、そしてその取り組みにご賛同いただき、尽力されたすべての人々の歴史を一冊の書籍にまとめたいと考え、書籍出版に至りました。

日本テレビ系バラエティ番組 『ザ!鉄腕!DASH!!』 の人気企画 「世界一うまいラーメン」でも取り上げられるなど、国産小麦は今、日本中で注目されています。

盛田 しかし、高温多湿な日本の気候にはパン用小麦の生産は向かないといわれています。しかも、小麦の開発には、年間50通りもの組み合わせを試さなければならない、気の遠くなる研究が必要です。特性を安定させるために5年、10年かかるともいわれる中、小麦研究者の方々のご尽力によりパンづくりに適した国産小麦を開発することができました。世界中の小麦から優れた特性をもつ品種を探しだし、長い年月の末、この国産小麦『ゆめちから』は完成したのです。

『ゆめちから』の北海道の小麦生産農家の人々について教えてください。

盛田 小麦の生産については、チホク会会長である有限会社道下広長農場の道下公浩さんを中心として取り組んでいただきました。
実は十勝で作られている作物は原料になる農産物が多く、自分たちが作った作物なのに最終的にどのようなカタチで消費者の口に入っているのかわからない、というジレンマがありました。しかし『ゆめちから入り食パン』を発売したことで、そのジレンマを解決することができたのです。生産者の方々に、最終試作段階のパンを試食いただき「おいしくて驚いた」と言っていただくことができたとき、私の中で熱く込み上げるものがありました。ら』は完成したのです。

最後に一言、メッセージをお願いいたします。

盛田 「日本の食料自給率向上」というテーマを担う『ゆめちから』は、昨年も見事に実り、北海道の畑を黄金色に染めました。
実にたくさんの方々の努力と熱意、そして願いを乗せて『ゆめちから』は完成し、そして『ゆめちから入り食パン』を実現させることができました。私は多くの方々が描く夢の力を信じています。
その想いを乗せて、我々もまた新たな夢を叶えていきたいと思っています。

ありがとうございました。

盛田淳夫(もりた・あつお)

敷島製パン株式会社 代表取締役社長。
1954年愛知県名古屋市生まれ。敷島製パン創業者・盛田善平の曾孫にあたる。
1977年成蹊大学法学部を卒業。
1982年に敷島製パンへ。常務・副社長を経て1998年に社長就任