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著者インタビュー


「社訓「会社を大きくしない」――我が社に競合は存在しない」

明光電子株式会社 代表取締役 十川正明氏

「ビジネスは人生と同様に戦いだ。戦う以上は勝たなければならない」と、明光電子株式会社社長の十川氏は言う。同社は、厳しい競争の中にあるICと電子部品の世界で、他社にはまねできない独自のビジネスモデルで、今注目の戦わずして勝つ「ブルーオーシャン戦略」を実現して存在感を示す。


まずは、御社について教えてください。

ひと言でいうと電子の統合商社です。主な業務内容は、電機・電子メーカーが必要とするさまざまなIC及び電子部品を調達して提供することです。IC及び電子部品を必要とするメーカーとIC及び電子部品を製造する企業の間で、両者を結び付けることです。それだけでなく、電機・電子メーカーの技術サポート、検査まで幅広く対応しています。

創業36年、現在の年商は約63億円と着実に業績を伸ばされ、厳しいビジネス環境の中を勝ち抜いておられます。

ビジネスは人生と同様に戦いであると考えています。戦う以上は勝たなければならない、戦いに勝つための視点をもち続けることが大切だと考えています。

勝つための視点とは。本書では中国の兵法書「孫子の兵法」の話が出てきます。

多くの経営者が指針とする古典ですが、振り返ってみると結果として、私も『孫子の兵法』で説かれている戦略に沿ってビジネスをしてきたように思います。勝つためには、勝つための戦略が必要です。戦略をもたずに戦うから負けるのです。

孫子といえば「彼を知り、己を知らば、百戦殆うからず」が有名です。

「自分の強みと敵の弱みを明確にする」という視点は、どんなビジネスにおいても欠かせません。これだけ多くの企業がさまざまな業態で勝負をしている中、勝ち抜こうとするならば、自分にしかない強みを見つけて、育てて、そこで勝負することが欠かせません。

IC、電子部品ビジネスは中でも競争が厳しい業界ですね。

例えば、多くの企業が価格で勝負しようとしますが、これは知恵がないやり方です。最終的には価格戦争となり疲弊し切って大した利益があがらない結果となってしまいます。価格という血で血を洗うような不毛な戦い、いわゆる「レッドオーシャン」の戦いとなります。しかし、他社に負けない、自社だけの強みで勝負すれば、競合のいない市場で、戦うことなく勝つことができます。

まさに今注目の「ブルーオーシャン戦略」ですね。具体的にはどのようなことですか。

多くの企業は効率的な「少品種大ロット」を狙います。明光電子は大手が振り向かない「多品種小ロット」にとことん力を注ぎました。数は少ないけれども、幅広く販売することに徹したのです。

通常の逆の戦略を取られたわけですね。

その結果、直接取引しているメーカーは300社以上、扱っている製品は電子機器に使われるありとあらゆる部品で27万点以上。多くが、いわゆる「民生品」ではなく、さまざまな製品を作る製造ラインなどに必要な「産業用」の部品が多いのです。

これが、他社の追随を許さない御社のビジネスモデル「便利屋の側面をもった専門商社」ですね。

便利屋になるということは、お客さまに喜んでもらうことです。どうすれば喜んでもらえるかを見極めることができれば、これからの複雑な社会の中にあっても、いくらでも商機が見えてくると思います。

長くビジネスの世界におられて、ビジネスの成功に最も大切だと思うことはどのようなことでしょうか。

若き日に福岡で起業して以来、さまざまな戦略を練りながらビジネスという戦場で戦ってきましたが、つくづく思うことは、最後は人と人との繋がりが重要だということです。
本書では「敵と味方をはっきりさせる」ことが重要だと述べていますが、それは結局、味方をどうつくるかということです。そのためには、関係する皆が利益を得るような正しい商売の仕方が大事だと思います。

ありがとうございました。

明光電子株式会社 代表取締役 十川正明(そがわ・まさあき)

1973年3月 同志社大学 工学部機械工学科 卒業
1973年4月 油谷重工株式会社(現・コベルコ建機株式会社)に営業として入社
1973年8月 新人ながら姫路出張所を任される。
       オイルショックを経験。将来の不安と電子産業の未来に魅力を感じる。
1976年5月 株式会社大阪常盤商行入社
1977年6月 株式会社西日本常盤商行入社
       福岡営業所を立ち上げる。
1979年7月 明光電子株式会社を設立

広島県出身。


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