インタビュー一覧

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著者インタビュー


『グローバル・ビジネス・オーガナイザー』

村井史郎氏・桔梗芳人氏

新刊紹介

インキメーカーの現・サカタインクス株式会社から分社独立して23年。電子部品商社から始まり、今や国内トップ、世界14位のEMS企業にまで成長したシークス株式会社。売上2000億円のシークスの強みの源泉は何か。著者の村井氏、桔梗氏に本書の見どころと出版の経緯について話を伺った。


――まずは、出版の経緯について教えてください。

村井史郎氏・桔梗芳人氏(以下、村井・桔梗) シークスという会社は「EMSの国内最大手企業」という取り上げられ方をよくします。たしかに間違ってはいませんが、シークスは「電子部品商社」が本業でスタートし、いまもその事業ドメインに何らブレはありません。
電子部品を必要としているメーカーに、必要な電子部品を必要なタイミングで必要な量を提供する――。これが当社の使命であり、顧客ニーズに応える中で電子機器を受託製造するEMSという業態を始めたに過ぎません。

――たしかに本書でもEMSはあくまで内容の一部でしかないようですね。

村井・桔梗 本書を執筆する前の企画段階では、全体の構成をどうするのかについて議論がありました。
世間的に関心が高いのはEMS関連の事業でしょうから、そのEMS事業を軸に構成することで、読者の方々の期待に応えられるのではないかという意見もあったようです。
しかし一方で、EMSはシークスという会社の一部分をフォーカスしているに過ぎず、経営の全体像を見通した上での成長の本質に切り込むことはできないのではないかと危惧する意見が出されました。
結果、EMSを重要な構成要素の一つに据えながらも、全体としてはシークスのバックグラウンドから設立の背景、経営の理念、全体の事業概要を俯瞰しながら展開するという構成に落ち着きました。

――本書のタイトルにもなっている『グローバル・ビジネス・オーガナイザー』という企業理念について教えてください。

村井・桔梗 シークスという会社は何か一つのキーワードで簡単にはくくることができない会社です。
当社は電子部品商社としての事業を中心としながら、例えば日本メーカーのエンジン点火装置をドイツのチェーンソーメーカーに紹介し、世界規模で新たなビジネスを創出しています。
事業というものはあくまで手段にすぎません。シークスが常に使命として置いているものは顧客満足。顧客の求めに応じて、「世界中のリソースをかき集め、新たなビジネスを生み出す」。このような想いが、『グローバル・ビジネス・オーガナイザー』という企業理念に込められています。

――「事業はあくまで手段にすぎない」という言葉は帯コピーにも使われていますね。

村井・桔梗 はい。シークスはたしかに国内トップ、世界14位のEMS企業ですが、EMSという事業を行なっているのも、時代のニーズに応えているにすぎません。つまり、今後顧客のニーズがEMSではなく、他の事業に変わるのであれば、シークスはEMS事業を辞め、新たな事業を始めることを厭わないのです。

最後に一言、メッセージをお願いいたします。

村井・桔梗 シークス独特の事業構造や経営に対する考え方を正確にお伝えするため、本書は私が自身の経験をもとに語る部分と、元バンカーで現社長の桔梗が現在の事業活動をお伝えする部分の二部構成になっています。
創業者としての私の考え、元バンカーとして〝外の目〟をもつ桔梗の考え、この異なる両者の視点からシークスの事業活動の変遷、成長の要因に迫っています。
当社の事業活動を通して、特にエレクトロニクス業界に属する方々の事業展開、経営戦略に何らかのプラスになれば幸いです。

ありがとうございました。

村井史郎(むらい・しろう)

1928年9月生まれ。シークス株式会社代表取締役会長。1952年サカタインクス株式会社の前身の株式会社阪田商会に入社。サカタインクス株式会社副社長を経て、1992年、63歳で同社から分社独立し、現・シークス株式会社を設立。年間売上高2000億円のEMS業界国内最大手、世界14位の企業に育て上げた。


桔梗芳人(ききょう・よしひと)

シークス株式会社代表取締役社長。1978年慶應義塾大学商学部卒、協和銀行(現・りそな銀行)入行、りそな銀行常務執行役、りそなホールディングス傘下の近畿大阪銀行社長を経て、2011年にシークス株式会社入社。2012年に取締役、2013年3月より現職。

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