インタビュー一覧

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著者インタビュー


『外資系運用会社が明かす投資信託の舞台裏』

ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 資産運用研究所 編著

新刊紹介

2012年12月発足の第2次安倍政権が掲げた経済政策、「アベノミクス」によって、資産運用に対する考え方に転機が訪れた。これまで長く続いてきたデフレ・円高時代においては、資産運用を積極的に行なわず、資産を減らさないことが有効な選択肢の1つだった。しかし、円安・インフレ時代が実際に到来すれば、預貯金が過半を占める日本の家計金融資産において、資産運用の重要性はさらに高まると想定される。 さらに、2016年1月にはインフレ政策の一環として日銀当座預金に0.1%のマイナス金利を適用することが決定された。仮に、マイナス金利の影響が個人向けの金融商品にも及ぶことになれば、資産の防衛という観点からも運用に向き合うことが求められる。 では、どのように資産運用の最初の一歩を踏み出すべきか。そんな不安に立ち向かう一般投資家に向けて、書籍『外資系運用会社が明かす投資信託の舞台裏』が発売された。本書の見どころと出版の経緯について、編著者であるドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 資産運用研究所に話を伺った。


――まずは出版の経緯について教えてください。

*ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 資産運用研究所(以下、ドイチェ・アセット・マネジメント) * 投資家の皆さまが資産運用や投資信託について感じている「わかりにくさ」や「不安」を払拭したいというのが一番の目的です。
家計の金融資産残高で見た場合、日本はアメリカに次いで2位となっています。そのうち、現金・預金は全体の52%程度で900兆円ほどです(平成27年末時点)。「貯蓄から投資へ」という標語を耳にするようになってからかなりの年月が経ちますが、その動きはまだ道半ばと言えるでしょう。
世の中には様々な金融商品がありますが、その中でも投資信託は、「運用をプロに任せられる」、「少ない金額から購入できる」などのメリットがあり、資産運用の第一歩となる商品と位置づけられます。投資信託がどのように作られ、日々どのように運用されているかを分かりやすく伝えることで、安心して投資を始めていただければと思い、本書の出版を決めました。

――「投資信託の工場見学」というのはユニークな切り口ですが、なぜこの形にしたのでしょうか?

ドイチェ・アセット・マネジメント 投資家の皆さまの信頼を得るために必要なことは、資産運用会社の仕事を包み隠さず見ていただくことだと考えました。投資家の方が出したおカネがどのように運用され、どのような仕組みでご自身に戻るのか、それが正しく伝われば、投資信託に対する安心感が飛躍的に向上するのではと考えたのです。
本書では、金融商品としての投資信託を身近に感じられるよう、多くの方が子どもの頃に経験したことがある「工場見学」という形で、投資信託を「製造」しているありのままの姿をご紹介することにしました。資産運用に取り組もうとする方々が、投資信託の商品性やそのメリットを十分に理解し、ご自分の意思で行動を起こすことが、本当の意味で資産運用が根付くということなのではないかと思います。

――執筆の際に意識されたことはございますか。

ドイチェ・アセット・マネジメント 特に意識したのは、投資信託のファンを増やすことと、投資信託のできることとできないことをきちんと伝えるという二点でした。投資信託は資産運用のツールとして素晴らしいものだと思いますが、どんな状況でもお金を増やせる魔法の器ではありません。そして、初心者向けの金融商品だといわれる一方で、その仕組みや魅力はほんの一部の、それも経験のある投資家にしか伝わっていないように思えます。5000本を超える投資信託のそれぞれを細かく調べれば、ある投資家にとっては良い投信でも、別の投資家にとってはあまりふさわしくない投信であるというケースも出てきます。しかし、資産運用の第一歩として投資信託という金融商品を活用することは、「すべての投資家にとって適切な手段である」と信じています。投信の中身やメリット、デメリットなどをしっかりと理解した上で、インフレにもデフレにも対応できる柔軟な資産運用を考えるために、本書が少しでもお役に立てばうれしく思います。

――どのような方々に本書を読んでいただきたいですか。

ドイチェ・アセット・マネジメント 資産運用の必要性を感じつつも投資に踏み出せていない方はもちろんのこと、すでに投資をしている方にも、ご自分に合った資産形成を改めて考えるきっかけとして本書がお役に立てるのではと考えています。また、これから投資信託に関わる仕事に就きたいと考えている学生の方々にも、この工場見学を通じて、投資信託に関わる仕事をすることの価値を認識していただければ幸いです。

――最後に一言、メッセージをお願いいたします。

ドイチェ・アセット・マネジメント 投資信託に関する書籍は巷に溢れていますが、本書では、特定の投資信託をおススメすることはしていません。資産運用の目的は様々であり、それぞれの投資家の年齢、リスクの許容度、現在の投資状況などによっても適切な商品が異なるためです。一つだけ言えることは、資産を守り、増やすためには、資産運用と向き合うことが不可欠な時代になってきているということです。DCやNISAといった非課税口座を通じて資産形成のかなりの部分を行なえる環境が整う中で、少しでも早く資産形成をスタートしていただくことが老後のための資産形成にとって重要です。個人投資家の方々がその第一歩を踏み出すに当たり本書がそのきっかけになれば、資産運用会社で働く者として、これ以上の喜びはありません。

ありがとうございました。

ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 資産運用研究所

ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社が創立30周年の節目の年を迎えたことを機に、
2015年10月1日に社内シンクタンクとして設置。「貯蓄から投資へ」の流れが本格化する中、投資家や販売会社(銀行や証券会社)に向けた公正かつ中立的な情報発信によって、
資産運用市場の発展に資することをめざす活動に従事している。


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