インタビュー一覧

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著者インタビュー


『エブリデイ・ロープライス』

遠藤勉 著

創業以来50年、ずっと右肩上がりの経営を続ける卸売会社がある。関西一円にC&Cエンドと業務用食品館を展開するエンド商事だ。業界の慣習を打ち破り、業務用食材の卸売店を一般消費者にも開放し、流通業界に革命を起こした。エンド商事の歴史は創業者・遠藤勉の人生の軌跡そのものだ。17歳で流通業界に飛び込み、27歳で自ら起業、「高品質の商品をどこよりも安く」の理念の下、業界の慣習とも闘いながら、全力で駆け抜けた来し方を振り返り、この度、遠藤氏自ら筆を執った。著者ご本人に出版の経緯等を伺った。


――書籍出版の経緯についてお聞かせください。

遠藤勉氏(以下、遠藤) エンド商事も創業からすでに50年を超えました。次の50年をどう生き残り発展させていくのか。今一度創業の原点に立ち返り、全社員と共にこの課題を考えるために本書の執筆を始めました。
私が27の時に始めた小さな個人商店が、年商200億円の企業に発展するまでを描きました。本書でエンド商事という会社をもっと知っていただき、その成長の軌跡を通して読者のみなさんに一つのビジネスモデルを提示できれば幸いです。 

――エンド商事とはどんな会社ですか。

遠藤 「ハイクオリティな商品を、どこよりも安価で提供する」。これこそが我われエンド商事の正体であり、レゾンデートル(存在の意義)です。安かろう悪かろうの商売であれば誰でもできます。ハイクオリティな商品を高く売るのもまたしかりです。
より品質の高いものをどこよりも安く売るためには、乗り越えなければならない壁が立ちはだかります。この壁に果敢に挑戦し乗り越えてきたのが、エンド商事52年の歴史でした。

――エンド商事の安売りの姿勢に、当初は周囲から相当な反発があったようですね。

遠藤 大阪市東部卸売市場の横に日本初の業務用食料品のC&C(キャッシュ・アンド・キャリー)店舗を開店させました。あまりの安さに次第にプロだけでなく、一般のお客様も食材を買いに来るようになりました。すると一般客向けの食品卸売業者をはじめ業界からは、猛反発を受けました。そこで、「一般客お断り」の看板を出してはみたものの、客足は増える一方です。
よい買い物をしたと満足げにレジを通っていくお客様の姿を見ていて、私も考えが変わりました。商いをする者がお客様を選んだりしたらバチが当たる。価値ある品をどこよりも安く売れば、お客様は喜んで買ってくださる。そのために努力するのは商売人として当然ではないか。どんな非難中傷にも妨害にも屈しないと、この時、お客様一人一人に誓いました。エンド商事の経営理念が固まった瞬間でした。

――エンド商事の今後の展望をお聞かせください。

遠藤 これまでの50年、エンド商事は遠藤勉のワンマン体制でここまで発展を遂げてきました。しかしそのようなやり方が通じる時代は終わりました。今後は集団指導体制に移行すべきでしょう。時間はかかりましたが、すでにその体制も整いつつあります。
現在、配送センターの新築計画を進めています。完成すればトラックの回転数を今の倍にすることが可能で、売上高も倍になる可能性があります。また、外商、C&Cエンド、業務食品館に続く第四の柱としての配送ビジネスも模索しています。第四の柱を確立し、まずは年商300億、さらに400億、500億をめざします。

――最後に一言、メッセージをお願いいたします。

遠藤 才覚だけで、ここまで事業を続けてこられたとずっと思っていました。ところが今回この本を執筆するにあたり、初めて過去を振り返り現在との関係性をたどってみたら、出会った多くの人に躾けられ、教えられ、支えられてきた事実がいくつも明らかになってきました。
自分一人の才覚など実はたかが知れています。エンド商事はこれからも多くの人々に支えられて存在していくのでしょう。そして、多くの人々のお役に立てる存在であり続けます。

ありがとうございました。

遠藤 勉(えんどう・つとむ)

エンド商事株式会社 代表取締役会長兼社長 1938年、香川県生まれ。1955年、大阪にわたり、岩瀬商事入社。1965年、27歳の時に東大阪市寿町に遠藤勉商店(個人商店)創業。1969年、エンド商事株式会社設立。その後、日本初の業務用スーパー「C&Cエンド」を次々と出店し、外商部門との両輪で売上高を伸ばしていく。2015年、創業50周年を迎える。売上高200億円を達成。50年間赤字なし、経常利益率3%の高収益を実現し続けている。


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