インタビュー一覧

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著者インタビュー


『「投資家」にも「経営者」にも小さな飲食店は最強の生き抜く力』

葛和 満博 著

スナックや居酒屋、バル、レストランなど飲食店の経営に夢を抱き、技術も熱意もある人たちは、老若男女を問わず多い。しかし、意欲はあっても、十分な出店資金を用意することは難しい。店を持とうと銀行に相談しても、断られてしまうのが当たり前の世の中だ。なぜなら飲食店経営が成功する確率は極めて低いからである。多くの開業希望者は資金がない、という理由だけで夢を実現することができないのだ。  そんな彼らに希望の光を与える書籍『「投資家」にも「経営者」にも小さな飲食店は最強の生き抜く力』が発売された。
著者は、飲食業界で40年以上の実績を持つ株式会社ジャスマック会長の葛和満博氏。今回は出版の経緯や本書の見どころについて、お話を伺った。


――まずは出版の経緯について教えてください。

葛和氏(以下、葛和)格差社会が進む現代は、大変生きにくい世の中になっています。新聞を開きテレビをつけるたびに、さまざまな断片的な事実が伝えられます。その一つひとつが生きにくさに繫がっているのです。
しかし、いかに生きにくかろうが、誰しもこの世を生きていかなくてはなりません。そのためには生き抜く力を持ち、生き抜く方法を知らなくてはなりません。生き抜く力とは何か。それはどのようにして獲得できるのか。これに対する私の考えは、シンプルです。
それは国にも会社にも頼らない力をもつことです。そうするにはどうするか。そのヒントが、本書で提唱している「店舗銀行システム」というビジネスにあり、その中核となる考え方を老若男女問わず広く知らせたいと思い、今回の出版を決意しました。

――「店舗銀行システム」とはどのようなシステムですか。

葛和 世の中には飲食店の開業を夢見るも資金面で断念してしまう人がたくさんいます。今の時代、飲食店の開業に銀行は融資をしてくれません。飲食店経営の成功率は極めて低いからです。
 一方で、世の中には手持ちのお金や不動産を運用したい投資家もたくさんいます。この両者を繋ぐのが「店舗銀行システム」です。投資家から投資を募ることで、飲食店経営者は通常よりも少ない資金でお店を開業でき、また、飲食店の成否を左右する立地やお店づくりについては、「店舗銀行システム」からの指導やサポートを受けることができます。つまり、「店舗銀行システム」は飲食店における「所有と運営の分離」を基本としているのです。

――投資家の立場から見た「店舗銀行システム」について教えてください。

葛和 一般的に見過ごされている投資対象の中には、非常に優れた分野があります。それは飲食関係、つまりスナック、居酒屋、割烹などの生業飲食店です。
なぜなら生業飲食店で働く人々、とりわけ経営者の仕事ぶりが、他の産業とはまったく違うからです。ひと言で言えば、生業飲食店の経営者には、企業の生産性を低くしてしまう「サラリーマン意識」がゼロなのです。経営者たちは、お客を店に惹き付ける努力を惜しまない。そのためには、自分の持つ技術やサービス力を磨くしかないことをよく知っています。
人間資本による付加価値をどこまでも追求できる「人間主役型サービス業」、それが生業飲食店の本質であり、労働生産性が極めて高く、努力次第では大いに儲けることができる分野なのです。この事実こそ、生業飲食店への投資が、高い収益を生み出す理由です。
しかも、店舗経営者として生業飲食店で稼ぎ、現役引退後にはその貯めた資金を元手に、自らが投資家になり、生業飲食店に投資する人も多いのです。

――最後に一言、メッセージをお願いいたします。

葛和 ノウハウとは、「過去にどれだけ多くの失敗をしたか」であると私は思っています。単なる理論ではなく、飲食店の店づくりについて、私は多額の授業料を支払って、ノウハウを積み重ねてきました。そうしたノウハウのおかげで、私がつくった店舗はどれも経営が順調です。
 現代社会では、一度失敗したら這い上がることが極めて困難です。厳しい問題を乗り越える仕組みとして、多くの方が「店舗銀行システム」の考え方に生き抜くヒントを見つけていただければと心から願っています。

ありがとうございました。

葛和満博(くずわ・みつひろ)

1931(昭和6)年満州大連生まれ。戦後大阪に引き揚げ、高等学校卒業まで在住。早稲田大学商学部在学中に貿易会社を興す。1961(昭和36)年アモン商事株式会社を設立、不動産業の経営に携わる。1970(昭和45)年、株式会社飲食会情報管理センターを設立し、「店舗銀行システム」による飲食業の管理業務を始める。1980(昭和55)年、株式会社ジャスマックに社名変更し、全国に商業ビル、ホテル、レストランを経営する傍ら、「資本と経営と運営の分離」を基本理論とした独自のマネジメントシステムにより不動産の開発と運営にあたる。
著書に『「生き抜く力」の法則―ネット利回り年6%の財産相続の仕組み』(経済界・2009年刊)、『飲食店のオーナーになって儲ける法』(ビジネス社・1996年刊)、『不動産事業化戦略の実際』(ダイヤモンド社・1992年刊)、『飲食業の革命方式』(㏍ベストセラーズ・1978年刊)などがある。


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