インタビュー一覧

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著者インタビュー


『入居率98.91%で実現するワンストップ賃貸経営』

株式会社富士建設工業 代表取締役社長 井上宏一 氏

新刊紹介

賃貸住宅における更新料は違法か合法か。
そんな話題で賃貸住宅業界が賑わったのはまだ記憶に新しい2011年のことだ。最高裁までもつれ込んだこの更新料裁判の行方は、「金額の妥当性さえ認められるならば違法ではない」とした家主側の勝訴で幕を閉じた。
これで更新料についてはひとまずの解決をみたものの、家賃滞納や敷金・礼金返還訴訟など家主にとって憂慮すべき問題は後を絶たない。賃貸経営の難しさばかりが強調されているのが現状だ。
そんな中、98.91%という入居率を誇る管理会社がある。所沢に本社を持つ富士建設工業だ。
高稼働の秘訣は何か。どのような物件を選び、どのような入居者募集を行なえば稼働率を100%に近づけることができるのか。賃貸経営の極意を伺った。


賃貸経営に悩みを抱える多くのオーナー様の力になりたいと思った。

まず、本書を執筆されるに至った経緯についてお伺いします。

井上氏(以下、井上) ご存じの通り、長引く不況により賃貸住宅業界も多大な影響を受けています。入居者募集のみならず、有名人のスキャンダルでも取り上げられていた家賃滞納問題や敷金返還訴訟、隣人トラブル、耐震問題や増改築、利回り、相続税問題等々、賃貸住宅オーナー様が抱える問題は多岐にわたります。相談すべき相手も見つからず悩んでいるオーナー様も多いのではないかと推察するにあたり、少しでもそんなオーナー様のお力添えをしたいと考えるようになりました。今回はそのような思いの中、弊社のノウハウを少しでもお伝えできればと思い、出版に踏み切った次第です。

管理戸数3800戸超に対して、98.91%の入居率は業界全体の平均から考えてもかなりの高稼働のように感じますが、その秘訣はどこにあると考えますか。

井上 結局高稼働を維持する上で最も大切なのは責任の所在をはっきりさせることなのだと思います。一つはサブリースですよね。入居率に対しては弊社が責任をもちます。そのほうがオーナー様にとっては安心感がありますし、弊社としても絶対にこれ以上は下げられないという稼働率の最低ラインがはっきりする。さらにエリア担当制を導入しているので、物件についてはすべて物件所在地のエリア担当者が責任をもちます。その方が連絡漏れや確認漏れも少なくスピーディーに対応できますし、担当者同士も競争意識が働いてプロ意識が育ち、管理の精度が上がるんですよ。


不動産投資の面白さや利点だけでなく、厳しさやリスクについても伝えることが 重要な役割だと感じた。

本書の中で、オーナーインタビューが多数掲載されていることが印象的でした。

井上 できるだけ具体的にイメージをもってもらうために、お付き合いのある8名のオーナー様に率直な体験談を語っていただきました。不動産投資というと何かと夢のある話ばかりが強調されているような気がしてしまって、ずっと気になっていたんです。本書では実情に即した厳しい意見も取り入れ、主観ではありますが、物件ごとのメリット・デメリットを一覧表にしたものを掲載するなど、可能な限り公平で正確な情報提供を心がけました。

公平な視点で書かれることで、逆に読者の方が不動産投資にネガティブになってしまう可能性については危惧されなかったのですか。

井上 私は逆にそこが本書の魅力に繋がったのではないかと思っています。良いことばかりを並べ立ててもお互い後から苦労するだけですからね。押し売りをしても仕方ない。資産を持て余している方、税金対策に困っている方の役に立ちたいと思っただけなんです。不動産投資はあくまで一つの選択肢。決めるのは読者の方でなければならないはずです。

本文中では、管理会社の選び方や管理の方法などについても詳細に紹介されていましたね。

井上 オーナー様の代替わりと共に、管理会社を変更される方というのは意外と多いんですよ。それぞれのオーナー様が抱える問題に適した管理会社を探すことも、賃貸住宅を運営する上では重要です。また、入居者側、家主側、そして不動産会社側の三つの目線をもって管理できる会社かどうかを見極めることが大事ですね。

最後に一言、メッセージをお願いします。

井上 賃貸経営は難しそうだとか、今はリスキーだとか、きっといろいろな思いを抱えながら持て余してしまっている土地や物件をお持ちの方も多いと思います。本書では、不動産投資のタイプ別にオーナー様のインタビューと解説を盛り込んでいるので、その部分だけでも読んでいただければ、何かのお役に立つのではないでしょうか。お手にとっていただければ幸いですし、実際に私たちが何かお手伝いできることがあればより嬉しいことだと思っています。

井上宏一(いのうえ・こういち)

1952年東京・阿佐ヶ谷に生まれる。
1975年に中央工学校建築設計学科卒業後、大丸建設株式会社入社。
1978年父親と所沢の地に株式会社太郎建設を設立。代表取締役に就任。
富士建設株式会社を経て株式会社富士住販代表取締役に就任。
1994年 株式会社富士建設工業に商号変更し、現在に至る。
一級建築士。宅地建物取引主任者。
30年以上に及ぶ管理運営の結果、管理戸数は3,800戸超(2012年3月31日現在)。